食器の選び方3~洋食器の素材~

2018.3.9 | 特集

食器の選び方(3)~洋食器の素材~

「食器を揃えたいけど、何から揃えるの?どのくらいの数を揃えるべき?」という疑問にお答えする食器の選び方ガイドです。
第1回目の基本の洋食器を揃える第2回目の白い器を揃えるに続き、第3回目は、陶磁器の種類からニッコーの洋食器の素材について解説いたします。

陶磁器の種類

陶磁器は、おおきく陶器と磁器に分類できます。陶器は粘土(地面を掘った時に出る粘土層)を原料としているため「土物(つちもの)」と呼ばれ、ザラザラと目が粗いのが特長です。和食器に多いのが陶器です。
磁器は陶石に粘土を混ぜて原料とする事から、「石物(いしもの)」と呼ばれツルツルとしています。洋食器の多くは、磁器製です。

(1)陶器

陶器は、透光性がなく、素材に吸水性があります。たたくと鈍い音がします。
日本の焼き物だと、萩焼(山口)、益子焼(栃木)、笠間焼(茨城)、唐津焼(佐賀)なども、陶器にあたります。

ニッコーの硬質陶器

ニッコーには陶器として、「硬質陶器」があります。1908年から生産を開始し、ニッコーの約110年の歴史の中で育まれた伝統的な素材です。一般の陶器に比べ耐衝撃性に優れ、また、一般の磁器に比べ保温性に優れています。温かい乳白色の素地で、クラシックな絵柄がとてもよく合います。ロングセラーの「山水」「ミングトゥリー」「ぶどう」がこの素材で作られています。
電子レンジ:可(温める程度)/食器洗浄機:可/オーブン:可(直火不可) ※金・プラチナ加飾のものは、電子レンジ不可。

硬質陶器の裏マーク

この素材の製品のバックスタンプは、フェニックスが2羽描かれ、「ダブルフェニックス」と呼ばれます。製造年代によってこの「ダブルフェニックス」の絵柄が少しずつ異なる事から、製造された年代を知ることができます。

コラム:硬質陶器の貫入(かんにゅう)とは?

硬質陶器は水分を吸収する性質がある素地(素材)です。
その為、空気中の湿気、洗浄中の水分を生地が吸収して素地が僅かに膨張がします。
この膨張により、釉薬(うわぐすり:素材表面に覆われたガラス層の事)に細かなヒビが入る様になります。これを(経年)貫入と呼びます。

硬質陶器の貫入(かんにゅう)

(2)磁器

磁器は、半透光性で、吸水性がありません。また、陶磁器の中では最も硬く、耐久性があり、軽く弾くと金属のような音がします。ボーンチャイナも大きく分けて磁器に分類されます。
日本の焼き物だと、有田焼・伊万里焼(佐賀)、九谷焼(石川)、清水焼(京都)なども、磁器にあたります。

ニッコーのパーセプションチャイナ(強化磁器)とファインチャイナ(還元磁器)

ニッコーには磁器として、強化磁器の「パーセプションチャイナ」と還元磁器の「ファインチャイナ」があります。
左)「パーセプションチャイナ」は、原料にアルミナが多く含まれるため、強度が高く、ハードに使われる業務用の食器として使われています。柔らかな乳白色が特長です。
電子レンジ:可/食器洗浄機:可/オーブン:可(直火不可)
右)「ファインチャイナ」は一般の磁器よりも強度がやや高く、青白い白色が特長です。
電子レンジ:可(温める程度)/食器洗浄機:可/オーブン:不可

パーセプション(強化磁器)とファインチャイナ(磁器)の裏マーク

ボーンチャイナ

ボーンチャイナは18世紀ごろ、イギリスで発明されたと言われています。当時ヨーロッパには中国の磁器がたくさん輸入されていました。王侯貴族は、その中国磁器の白さに憧れ、各国で白い器造りを始めます。このような動きの中で当時のイギリスは、牛の骨灰(ボーンアッシュ)を混ぜることで白さを表現することに成功しました。ここから、「ボーンチャイナ」という名前になりました。
日本では、材料の中に30%以上骨灰(リン酸三カルシウム)が含まれているものをボーンチャイナと呼びます。(日本工業規格)

ニッコーのファインボーンチャイナ

ニッコーのファインボーンチャイナは、骨灰(リン酸三カルシウム)を約50%にまで高めることで、その白さと高い透光性と強度を生み出しています。薄さと丈夫さを両立したファインボーンチャイナは、お客さまに「丈夫で長く使える!」とご好評をいただいております。
電子レンジ:可(温める程度)/食器洗浄機:可/オーブン:不可 ※金・プラチナ加飾のものは、電子レンジ不可。

ボーンチャイナの裏マーク

ボーンチャイナの原料として、左から、骨灰(リン酸三カルシウム)、石灰、セリサイト、カオリンが使われています。一番右は、釉薬として使われるフリット(ガラス粒)です。

素材
素材による仕様の違い
※金・プラチナ加飾のものは、電子レンジ不可。

食器の色味

原料によって、食器の色味が異なるという事をニッコーの食器を例にご説明しました。
また、同じ素材、例えばボーンチャイナでも製造メーカーによって食器の色味が異なります。白色といっても青みががっていたり、黄色味があったりします。メーカーによって原材料が異なったり、配合が異なるためです。下の写真は、左が他社のボーンチャイナ、右がニッコーのファインボーンチャイナです。
ニッコーは純白に近い白色が特長です。シリーズが異なっていても、同じボーンチャイナであれば、同じ白色なので、シリーズを問わずコーディネートしていただけます。

食器の色味

透明感のある純白のボーンチャイナは、色鮮やかなお料理をいっそう引き立てます。 素材の色が生きたスープ、色とりどりのサラダ、ソースで飾ったメインディッシュなど素材の色を活かしたお料理に特におすすめです。

SIJIMA DEEP PLATE 210

色とりどりのサラダ

コラム:日本の白

世界一の白さを誇る、ニッコーのファインボーンチャイナと日本の伝統色の白色を比較してみました。
日本の伝統色の中には数多くの白色があり、日本人の持つ繊細な感性が読みとれます。そんな日本人が生んだ究極の白色。厳選された高純度原料を焼き上げて得られる純白のボーンチャイナです。

食器の素材まとめ

・種類によって原材料が異なるため、色味が異なる
・同じメーカーの同じ素材で揃えると白の色味が揃う


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