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2015.07.16 | REPORT

kizuna ビアタンブラー発表イベント レポート

kizunaビアタンブラー発表イベントが、2015年7月15日KIRARITO GINZA6F「銀座の金沢」で行われました。
『成長する息子から父に贈るプレミアムな時間』をテーマに、デザインを担当された大樋祐希氏と、
ご尊父で大樋長左衛門窯、次期継承者、大樋年雄氏による親子対談を行いました。

“kizuna” デザインコンセプト

①Gift
タンブラー自体がリボンに包まれパッケージされたデザインになり、人に何かを贈るという行為自体をデザインの要素として取り入れています。
②Wrap
2本のリボンが交互に織り成すデザインは夫婦や親子、恋人といった様々なケースの「絆」を表し、今までもこれからも変わることのない、
2人の未来を映し出しています。
③Shine
リボンの重なりが、ニッコーのファインボーンチャイナの魅力である透光性を最大限に引き出したデザインです。
杯を傾けるたび、ほんのり透けるリボンを感じてください。

一見規則性があるように見えるリボンの絵柄も、持ち方から生みだされた必然性のある不規則な曲線から構成されています。
一度手にすると、無意識にリボンに沿って持ち方を模索してしまいます。
デザインプロセスにも、幼い頃から器に囲まれ、大学で建築を学ばれた大樋氏ならではの要素が含まれています。

対談『成長する息子から父に贈るプレミアムな時間』

大樋親子が“kizuna”で乾杯し、親子対談は始まりました。
お二人の今までの経歴と作品の紹介をしていただいた後、今回デザインいただいたビアタンブラーのデザインについて話が移っていきました。
祐希氏は、“kizuna”デザインをするにあたって、ボーンチャイナの白色とビアタンブラーの均整のとれた美しいフォルムに惹かれたとのこと。
それらを活かした、デザインを施していただいました。
今まで建築を専門とされていただめ、デザインする際は展開図や模型を作って考えられていたとのことですが、
今回のビアタンブラーの場合、展開図や模型では難しく、タンブラーに実際にマスキングテープを貼るなどして試行錯誤をしたと、
デザインする際の苦労も語っていただきました。

「器は人が手に持つもので、人の手に持って感じるその触覚はとても優れている。3Dプリンタにはできない、人の手だからこそできる表現がある。
MADE IN JAPANはそこを失ってはならない。」と器とMADE IN JAPANについて年雄氏に語っていただきました。
また、お二人には、今後のニッコーへメッセージをいただきました。
『「JAPAN=漆、CHAINA=磁器」という考えは古く、「JAPANといえば“こんなもの”」とあらたな提案をしていければよいのではないか。
ディナーウェアのルールにはのっとっているが、「触ってみたい」「使ってみたい」と思わせる「NIPPON」から着想を得た、
新しい提案を期待している。』と年雄氏に語っていただきました。
一方、祐希氏には『NIKKOのボーンチャイナの強みはその透光性。
その透光性があることによって、それぞれの食事の環境で豊かな表情をもつ器をつくることができていると思う。
今後もNIKKOのボーンチャイナに期待したい。』と語っていただきました。

『kizuna発表イベント』ムービーはこちら  https://www.youtube.com/watch?v=z-c2qhNfKT0



大樋 祐希 氏

1989年金沢市生まれ。
祖父は文化勲章受賞者である10代大樋長左衛門、父は大樋年雄。
2013年 東京藝術大学美術学部建築科卒業、同年 同大学大学院に進学。
2014年 多治見陶器意匠研究所に入所し、建築学的な哲学やデザインプロセス、統計学をベースとした陶芸の新たな領域を模索している。
建築分野では、東京藝術大学安宅賞、第13会シェルター国際建築設計競技奨励賞、NIIGATAオフィスアートストリート最優秀賞などを受賞。
2013年には老舗料亭浅田屋(金沢市)から「六角堂プリン」をデザインプロデュース。
石川県から石川ブランド製品としての認定を受けるなど、新進気鋭の若手アーティストとして期待されている。

大樋 年雄 氏

1958年 十代大樋長左衛門の長男として金沢に生まれる。
ロチェスタ-工科大学客員教授 、台湾国立台南芸術大学客員教授、
金沢大学客員教授、東京芸術大学講師、金沢卯辰山工芸工房講師、
国際陶芸アカデミ-(IAC)会員、産地プロデュ-サ(経済産業省)、
日展会員・審査員、日本現代工芸美術家協会理事・審査員、日本工芸会正会員、
石川県観光特使、石川県観光スペシャルガイド、加賀友禅親善大使。
大樋焼の伝統を継承しながら、陶芸家、デザイナーとして活動は国内外で多岐にわたる。

大樋焼(おおひやき)

大樋焼は1666年(寛文六年)、加賀藩主5代前田綱紀の招きにより茶道文化育成のため、
裏千家始祖・仙叟・千宗室が初代長左衞門を金沢に同道したことが始まりと言われています。
以来350年以上、金沢の地で土作りから本焼きまで行われ、独自の艶やかな飴釉と一貫した手捻りによる造形は多くのファンを魅了し続けています。

イベント概要

内容:「成長する息子から父に贈るプレミアムな時間」kizuna発表イベント
対談:大樋祐希氏・大樋年雄氏
日時:2015年7月15日(水) 19:00~21:00
場所:銀座の金沢 @KIRARITO GINZA 6F
〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-19


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