Community and Culture 文化を創造する
NIKKOはこれまで、世界中のホテルやレストランで評価を受けてきたプロユースクオリティの洋食器を生産してきました。原料から生産の最終工程までを、すべて石川県白山市の自社工場で行っています。その確かな品質と品位を持ちながら、社会情勢や地球環境などにおける時代の大きな変化の中で、より良い未来を描き、人々の豊かなQuality of Lifeを創造するプロジェクトを立ち上げました。
創業から113年の歴史のなかで培った品質への自信とともに、次の100年への一歩を踏み出す一大プロジェクト。
“場”づくりの専門家集団として日本中のライフスタイルに大きな影響を与えてきた、トランジットジェネラルオフィスをプロデューサーに、「Roundabout」「OUTBOUND」のオーナーバイヤーである小林和人氏を商品セレクターに、さらにはアートディレクターの平林奈緒美氏をLOST AND FOUNDロゴデザイナーとNIKKOの新コレクション「REMASTERED」のプロダクトセレクターに迎え、リアルストアとショールームの複合型店舗を2021年11月に東京・富ヶ谷にオープン。
NIKKOの想い
- 長く続く陶磁器事業の次の100年を見据えた一大プロジェクトとして、器に品質と品位を宿らせるために徹底した生産体制を確立するNIKKOらしさを、最大限に引き出したブランドにする。
- 物があふれる時代にあえて、大切に作られたのに埋もれてしまっている物に再び光を当て、世の中に打ち出す。
- 旗艦店が発信拠点となり、多くの方が共感する新しいカルチャーを作る。
「サステナブルが騒がれる時代の中、流行などではなく、本質を見極めた良い物をしっかりと広げていきたい。単なるメーカーとしてのショップ&ショールームを超えた、カルチャーを発信していきます。」
プロジェクトメンバーの想い
トータルプロデュース:トランジットジェネラルオフィス
トータルプロデュース:トランジットジェネラルオフィス
ブランドプロデューサー・甲斐 政博氏をプロデューサーとして迎え、 ニッコーの個性を時代に合わせた新たな魅力に変化させるため、トータルプロデュースを行う。
「昨今、奥渋を中心に代々木公園〜代々木上原〜幡ヶ谷には新しい店舗が増え続けています。それはレストランやカフェ、コーヒーショップだけでなく、アパレル、レコード、ワイン、ブレッド、ドライフラワー、インテリア雑貨、食器、アートギャラリーなど、カルチャー感の強いショップが多く集積しており、トレンドと魅力を持ったエリアとして多くの来街者が訪れると同時に、居住地としても人気です。繁華街から近くでありながら自然も多く、商業と住宅が混ざり合う、NYで例えるなら『ブルックリン・ベッドフォード』のような街であり、新しいカルチャーを生み出す街といえます。出店先はそんな魅力的な街以外考えられませんでした。この街に集う多くの人々とともにお店を育てていきたい。近隣店舗とのイベントやコラボレーション、ローカル住民とのワークショップなど、皆さんと近い距離を保ちながら、NIKKOの新しいステージを見られることを楽しみにしています。」
プロダクトセレクト:小林 和人氏(Roundabout, OUTBOUND オーナー)
プロダクトセレクト:小林 和人氏(Roundabout, OUTBOUND オーナー)
暮らしをかたちづくるタイムレスな道具を扱う Roundabout, OUTBOUND のオーナー。 今回のコンセプトに合わせ、キッチン雑貨やテーブルウェア、バスグッズ、ガーデングッズなど、幅広いラインアップで商品セレクトを行う。
「優れたプロダクトとは、その存在意義や必然性を、物自体の姿かたちが体現しているものであると考えます。しかしながら、静かで実直な製品ほど、巷に溢れる一過性の流行を意識した安易な品の影に隠れてしまうことが少なくありません。当プロジェクトでは、そういった品々を注意深く見つけ出し、知られざる良品だけでなく、当たりまえと見過ごしがちな良品にも新たな角度から光をあて、その魅力の更新を試みました。年代や性別を問わず、愛着と共に長く使い続けることができる道具を探しに、皆さんに足を運んでいただけると嬉しいです。」
インテリアデザイン:MILESTONE
インテリアデザイン:MILESTONE
多くの人気店舗を手がけるMILESTONEの長田 篤氏がインテリアを担当。
「創業100年を超えるNIKKOのクラフトマンシップとエレガントさを空間に表現しました。白山工場の歴史あるアーチの煉瓦窯や、フレンドリーな配色、機能的で使い込まれた什器などにヒントを得て、設えに落とし込んでいます。ジェネラルストアとショールームを通して、NIKKOのものづくりの歴史とプロダクトの魅力が皆さんに伝わればと思います。」
1F:LOST AND FOUND TOKYO STORE ・ NIKKO SHOWROOM/STORE
エントランスを入るとNIKKOの誇る新しいテーブルウェアコレクション「REMASTERD」の商品を含む全800点の日用品をラインアップ。
さらに石川県白山市の自社工場で象徴的に立つ、1963年に作られたという煉瓦造りの窯をイメージしたアーチ型の通路を抜けると、113年続くNIKKOの約400点ものアイテムが並ぶショールーム兼ストアへと繋がっています。期待に胸がふくらむ、一見の価値があるスペースです。
B1F:ショールーム
高機能キッチンスタジオを完備したショールームが広がります。法人さま対応の商談スペースとしてはもちろん、業界や地域を盛り上げるイベントスペース、また撮影スペースとしての機能も備えており、“発信基地”としての役割を担います。
LOST AND FOUND(=忘れ物保管所)とは
LOST AND FOUNDは、「忘れられてしまった大切なものが見つかる場所」
それは、確かな技術に基づいて長い間作り続けられてきたのに、世の中に溢れた多くのものに紛れてしまったり、今も通用するのに時代の流れに埋もれてしまった良いものが見つかる場所です。
扱うのは、長く愛用できる日用品の数々。
私たちは必ず、実用性と美しさを兼ね備えたものを選んでいます。
使う時に心地よく感じる素材、人と自然環境を大事に考えている生産背景、そして価格にいたるまで、本当に納得できるものを提案しています。
REMASTERED®
REMASTEREDは、NIKKO FINE BONE CHINAの新しいコレクションです。NIKKOは、1908年から石川県の自社工場にて洋食器を造り続けてきました。中でも、純白で美しく、丈夫な洋食器「NIKKO FINE BONE CHINA」は、妥協のない職人たちの技術によって、多くのトップシェフたちに愛されてきた人気のラインです。そしていま、このラインの中から現代の暮らしをより豊かに導いてくれるものを選び抜き、再編集(REMASTERED) したコレクションを展開します。ミニマムなデザインの中には、積み重ねてきた知恵と技術に加え、時が経っても色褪せることのないよう、細部にまでこだわりを詰めました。 世の中のサイクルがどんなに加速しても、そして使う方のライフステージが変化していったとしても、私たちは、変わらずに愛され続けるものを届けたいと考えています。