「松村硬質陶器N型シリーズ」は、戦後のグッドデザイン運動(商品の品質向上を目指し、合わせて近代的な生活を実現しようという運動)の隆盛にのって広く流通し、柳宗理の初期の代表作となりました。
その後、1980年代には既に廃番となっていましたが、透明感のある美しさを備えたボーンチャイナに素材を変えてリ・デザインされ、1990年にニッコーのボーンチャイナで復刻しました。 佐藤商事と柳ショップにより販売され、戦後日本を代表するテーブルウェアとして今もなお愛されています。
この度、ニッコーからもこの柳宗理ボーンチャイナシリーズを販売する事になりましたので、ご紹介させていただきます。
柳宗理のものづくり
柳宗理のものづくりは、使い手の視点に立ち、手で模型をつくり、試作品をつくり、実際に使い調整を繰り返す、 といった試しながら考えるデザイン手法でつくられています。
そうしたプロセスを経て完成された柳宗理のプロダクトは、使う人の手になじみやすく、長く使えるものになっています。
写真は、1956年に柳宗理がデザインしたバタフライスツール(天童木工)。
柳宗理 ボーンチャイナシリーズ商品一覧
左上より) クリーマー、シュガー、ポット、アメリカンコーヒーカップ&ソーサー、コーヒーカップ&ソーサー、ティーカップ&ソーサー、デミタスカップ&ソーサー、 23cmプレート、19cmプレート、17cmプレート、 19cmボール、15cmボール
シリーズの象徴的なアイテムのポット
長く愛されてきたアメリカンコーヒーカップ
使いやすい15cmボール
常設展示
作品や空間を通して柳宗理のデザインにおける考え・姿勢を知る 常設展示室です。
〒920-0902 石川県金沢市尾張町2丁目12番1号
開所時間:9:30~17:00
休館日:毎週月曜(但し月曜が祝日のときは開所)
入所料:無料